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自分に還るヨガと瞑想 – 健康の視点から(5)メンタルヘルス

2024年04月24日 |  いろいろ

ヨガを始めるきっかけは人それぞれですが、メンタルヘルスの問題を改善していくために始める方も多いですね。うつ病や不安障害やパニック障害、適応障害、不眠症や依存症など、このような精神疾患を克服しようと努力されている方も多い世の中です。

ヨガを体験されている方はその効果を実感されていると思いますが、ヨガをすることで、呼吸が落ち着き、気持ちが落ち着き、リラックスを体験することができます。以前ご紹介したように、ヨガでは、自律神経の働きがシフトしていくので体の内側から変化して、心に平和が訪れます。

ストレスは色々な病の原因ですが、例えば、免疫系システムにとてもネガティブな影響を与えてしまいます。長い間ストレスにさらされると、病気にかかりやすくなって、肉体的な病、また、不安や鬱といった精神的な問題がでてきてしまいます。でも、ヨガや瞑想を普段の暮らしに取り入れていると、急性そして慢性のストレスにうまく対処していくことができるようになります。

では、睡眠について少しお話します。

ヨガを定期的に練習することで、いろいろなことが同時に改善され、生活の質が一気に改善される経験されている方も多いと思います。例えば、ヨガは質の良い睡眠を与えてくれますよね。ヨガした日はとてもよく眠れる!という声は、本当にたくさんの生徒さんからよく聞きます。

ぐっすり眠れると翌日はエネルギーに満たされていますよね。肉体的にも精神的にも良い状態だと、新しいことや初めてのことに喜んで取り組むことができたり、大変なことも上手く乗り越えていけたりします。睡眠障害に対処する薬もありますが、副作用も心配ですし、ずっと薬には頼りたくないという思いもありますよね。

ヨガをした日はなぜよく眠れるのか?ヨガを定期的にしているとなぜいつもぐっすり眠れるのか?

それはストレスレベルが下がるからです。

リラックスできるヨガによって、神経系のシステムが落ち着き、いつもよりぐっすり眠れるというリサーチの結果もあります。

また、高齢になると睡眠に変化が現れますが、このような睡眠の悩みも改善されるとも言われています。いつもよく眠れている場合でも、ヨガの定期的な練習によって、より休息できる睡眠が可能となっていきます。

では、次にメンタルヘルスと関連する依存症についてお話します。

アルコールや薬物、食べ物やある特定の行動などへの依存症も大きな問題です。過度に摂取することで体に大きなダメージがありますし、摂取できないと禁断症状がでてきて、日常生活が乱れてしまいますよね。

ヨガや瞑想は、依存症から抜け出すことにも効果的であると言われています。体の生理的機能が変わり、気持ちが変わってくるということはもちろんですが、長期的な効果があります。

自分を粗末に扱ったり、自己矛盾した形で自分を傷つけるという状態から自分を敬うという心構えに変わっていくことができるからなんですね。自分で自分のことに気づいて、自分をケアする、自分を労わるというアプローチは人生のどんな場面でも大切なことになってきます。

その他の精神疾患とヨガの関係については、たくさんお話することがあるので、また別の機会に取り上げていきたいと思っています。

 

中口朋子

ポッドキャストでお話した内容を元に書いています。ポッドキャスト #26 #27 #28 でもお聴きください。

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