• 高野山スピリット
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こんにちは。中口朋子です。

2024年04月11日 |  季節のお手紙

こんにちは。中口朋子です。みなさんいかがお過ごしですか。

このGWより、2024年の高野山でのリトリートや各種コースがスタートします。

瞑想やヨガ、アーユルヴェーディックマッサージなど、体を使った実践で細胞レベルから自分を蘇らせてみてください。きっと、心に平和が訪れるはずです。

人生で何か悩んでいることや、色々試しても解決できない心理的な問題などあれば、ぜひ高野山に来て伝統的な文化を体験してみてください。伝統的な文化には人生術のような哲学が含まれているので、私たちを根底からリセットしてくれます。

今年も、みなさんと充実した時を過ごせることを楽しみにしています。

ホームページ「わたしの思い」に書いていることを、改めてお伝えしたいと思います。どうぞ、お時間あるときにお読みください。


わたしの思いを綴ります。

自分の進むべき方向を考えていたとき、大学卒業後4年間働いていた会社を辞めイギリスへ渡りました。イギリスの大学でデザインを専攻し、卒業後はロンドンのデザイン会社で働き世界中のプロジェクトに携わりました。働く時は働く、休む時は休むといったバランスのとれた仕事環境で、多国籍の同僚らと楽しい時を過ごしました。いわゆる夢や理想を実現しました。しかし、何か足らないと感じていたのは否めない事実です。

そんな中、以前からやっていたヨガに定期的に通い始めるようになっていました。ヨガのポーズの気持ち良さだけでなく、哲学的な教えにどんどん惹かれ、インドでヨガをやってみたいという思いが強くなり、2009 年にインド密教の師匠 Acarya Bhagavan Shri Shanmukha Ananda Natha のアシュラムを訪れました。初インドで師匠を訪れることができたことを非常に有難く思います。

以降、毎年師匠の元を訪れています。アシュラムでは、師匠から学びながら、世界中の人々にヨガや瞑想などの実践も指導しています。国籍が違っても悩みは同じ、誰もが本来の自分を取り戻そうとしています。自身を省みながら、また、このような状況を目の当たりにすることで、私がイギリスで感じていた自分の人生の違和感がわかるようになってきました。

学びが深まると、師匠の教えが自分の生まれ育った和歌山の「高野山」にも根付いていることを発見しました。日本人として正しい人生観を持って生きていくことの重要性を私は師匠から学んでいたのです。いつの間にか、何か足らないという感覚も消え、人生の揺るぎない基盤が形成されていきました。

日本人としての本来的なアイデンティティを取り戻すことで初めて、日本人という枠を超えることができます。なぜなら、このアイデンティティは、国籍や時代に左右されない精神性だからです。一人の人間として洞察力を持って世界で生きていく。これが伝統的なヨガを日本文化の中で学ぶことで実現されると確信しています。

モダンな生活では、意外と中身を伴わない夢や理想を追い求めがちですが、大切なことは自分の内にあります。

だから、みんなで高野山で大切なことを体験し学ぶことは自然な流れと感じています。

私たちは、忙しい生活の中でストレスが溜まることを当然として諦めていたり、薬に頼り続けていたり、トレンドに流されていたり、自分ではない何かになろうともがいたりと、妥協の人生を送っていることが多いです。これは、私たちが伝統的な日本の精神性から離れた生き方を選んでしまっているからだと実感しています。人生を豊かにしてくれるものが日本の精神性であり、これを身体で学べるものがヨガです。

高野山での体験が、健全な自己を維持し意義ある人生を歩むことへ繋がれば幸いです。

Koyasan Spirit この名は師匠が与えてくれました。振り返れば、高野山でリトリートを始めたのは 2012 年。日本の美しい精神性を教え続けてくれている師匠へこの上ない感謝を込めて、わたしの思いを締めくくります。

中口朋子

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