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自分に還るヨガと瞑想 – 健康の視点から(4)血管の柔軟性

2024年03月15日 |  いろいろ

さて、脳の柔軟性、体の柔軟性と話してきましたので、話の流れでわかりやすく言うと、今回は心臓や血管の柔軟性のお話です。

ヨガをすると、顔色が良くなったり、足のだるさがとれたり、スッキリしますよね。ヨガをすることで血行がとても良くなります。

赤血球の量が増えて、体の細胞に、より多くの酸素が運ばれ、また、赤血球内の鉄分を含むヘモグロビンの量も増えます。また、特に、体が逆転するポーズでは、足や骨盤から、静脈血が心臓にスムーズに戻ってくるため、これが肺に流れ二酸化炭素と酸素のガス交換が行われます。

では、ここで、ヨガと血圧についてみていきます。

ヨガでは、上の血圧と下の血圧を下げることができるという研究結果が出ています。心臓が収縮して血液を送り出すときの血圧が「上の血圧」また「最高血圧」、専門用語では「収縮期血圧」です。一方で、心臓が送り出す血液を貯めている状態が「下の血圧」「最低血圧」、専門用語では「拡張期血圧」と呼ばれていて、この上の血圧と下の血圧がある一定以上になると高血圧と診断されるようですね。

ヨガの練習は高血圧の予防になります。高血圧が続くと、血管の柔軟性が落ち、動脈硬化を招いてしまいます。ヨガは動脈硬化の予防になるので、心臓発作などのリスクを軽減することはよく知られています。

また、年齢を重ねるにつれて循環器機能は変化していきますが、ヨガを取り入れることによって血圧を下げることができ、また、加齢による循環器系機能の衰えを遅らせることができるとも言われています。

このようにして、循環器系機能が効率的になり、体のホメオスタシスが維持され、自律神経のバランスが図られ、呼吸器系機能も向上していきます。体のあらゆる機能が関連しあって、私たちの自己治癒力、自然治癒力が保たれています。

 

中口朋子

ポッドキャストでお話した内容を元に書いています。ポッドキャスト #26 #27 #28 でもお聴きください。

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