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自分に還るヨガと瞑想 – 健康の視点から(1)自律神経

2023年12月13日 |  いろいろ

「自分に還るヨガと瞑想」を健康に関する視点からお話します。今回は「自律神経」について。

 

私たちの体は、普段の忙しい生活で「闘争と逃走の反応」と呼ばれる交感神経の働きよって、例えば、心拍数や呼吸数が上昇したり、血管が狭くなって血流を制限したりして、ストレスに対応しています。

一方、ヨガをすることで、これと反対の「弛緩反応」すなわち「リラクゼーション反応」と呼ばれる副交感神経の働きが取り戻されていきます。副交感神経が働くと、呼吸数が低下し、心拍数が低下し、血圧が下がります。また、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルが下がり、小腸や大腸、その他の内臓器官への血流が促進されます。

ヨガを定期的に練習することにより、交感神経と副交感神経の均衡が保たれるので、健康な生体機能を維持することができます。

このような生理的な変化が感情に反映され、メンタルヘルスの向上にもつながっていくわけですね。

このことからもわかるように、もし、ヨガを練習している時に周りと競争してしまったら?

リラックスして自分をリセットできる時間なのに普段のストレス生活と変わらないですよね。だから、ヨガの効果的に練習するには、競争せずに頑張らずに、気持ちよくポーズを楽しむことが肝心です。

 

心拍変動と迷走神経の活動が高い人がより優しく慈悲深くなるという研究結果が出ています。

心拍変動つまり心拍数に変動があるということは自律神経のバランスが図られていることが示されています。上述の通りです。また、迷走神経とは、12対ある脳神経のひとつで脳と色々な器官とのコミュニケーション経路です。脳からの諸器官への下方向のこの信号は、血圧を低下させたり消化管の促進運動を担ったりといった副交感神経の信号です。

ヨガや瞑想による効果の研究は日本でも盛んになってきましたが、特にアメリカでは非常に盛んです。ハーバードメディカルスクールやバークレー大学やミシシッピ大学の文献レビューなど様々な機関で、ヨガや瞑想による心と体への好影響が論じられています。

 

中口朋子

ポッドキャストでお話した内容を元に書いています。ポッドキャスト #26 #27 #28 でもお聴きください。

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